今年もたくさんのお客さま、お取引先の皆さまにお引き立てをいただき、心より御礼申し上げます。
今年11月、弊社は１冊の絵本を刊行しました。
【ベルギーのデザイナー・イネさんがみた にほんの『きせつのたべもの』】という、4冊組の素敵な絵本です。
タイトルが示す通り、この絵本はベルギー・アントワープ出身のデザイナー、イネ・レイラントさんとの共作によって生まれました。
日本文化を愛し、研究を続けるイネさん。彼女の視点で描かれた日本の四季折々の食べ物は美しく、時にユニーク！
異なるバックグラウンドを持つ作家ならではの魅力に溢れ、見慣れた日本の食材に新たな発見をもたらしてくれると大変好評です。
十数年振りに出版した絵本が海外のデザイナーとのコラボレーション作品だったことは、弊社にとっても大きな意味がありました。
日本の文化に溢れる好奇心と敬意を持ち、新鮮な眼差しでその魅力を示してくれたイネさん。
彼女は「この地球上には無数の興味深い歴史・物語があるが、文化は掘り下げることで面白くなる。」と語ってくれました。
同時に「自分のアイデンティティを持ちながら日本を知ることで、より豊かな経験が広がる」とも教えてくれました。
奇しくも2025年は戦後80年という節目の年でもありました。
大きな悔恨が積み重なる歴史を前にしても、世界はいまだに悲しみの連鎖を断ち切ることができずにいます。
それどころか、肩をいからせて自国の利益や価値を主張する流れは強くなる一方です。
他者から見えるもの、自分から見えるものが交わる先にこそ、新しい景色が見える。
たくさんの異なる視点を持つ人と共に生きるからこそ、この世界は面白く、美しい。
子どもたちはもちろん弊社作品を手にしてくださる皆さんに、これからを照らす小さな希望を届けられるよう、戸田デザイン研究室は全力を尽くしていきたいと思っています。
2026年もどうぞよろしくお願いいたします。
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